スキャンディスクについて
はじめに
このごろパソコンの調子がおかしいというときには「スキャンディスク」を使います。
これはハードディスクに正しくデータが書き込まれているかどうかを検査するものです。
どのデータにどの部分のファイルが書き込まれているかという情報は、前セクションに触れたとおり、FAT(ファイルアロケーションテーブル)にあり、FATはその情報の手がかりとなる住所録の役割をしています。
スキャンディスクはその住所録にあたるFATと実際に存在するデータと照合して、ちゃんとFATにあるデータと同じ番地に正しくデータが記録されているかどうか、あとひとつのデータ領域に複数のデータが存在していないか(これをクロスリンクと呼ぶ)を確認して、エラーがあるとちゃんと修復してくれるというものです。
スキャンディスクを実行するには
スキャンディスクを起動してみましょう。
- エクスプローラーを開き、左側の一覧から[PC]を選択します。
- Cドライブを右クリックしてショートカットメニューより[プロパティ]をクリックします。
- [ツール]タブを開き、[エラーチェック]の[チェック]ボタンをクリックします。
Windows 2000までの場合
[スタート]ボタンから[プログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[スキャンディスク]を選択します。
(もしくは[マイコンピュータ]をダブルクリック→Cドライブを右クリックしてプロパティを選択)
すると、スキャンディスクのウィンドウが開きます。
チェック方法として2種類あります。
「標準」はファイルとフォルダのチェック、「完全」は標準に加えてクラスタのチェックをします。
では、クラスタとは一体なんでしょうか?
ハードディスクは、それぞれデータを格納するための入れ物の集まりとなっており、データはその入れ物に保存されています。
それぞれの入れ物には番地がついています(FATですね)。Windowsはその番地を頼りにデータの呼び出しをしているのです。
ハードディスクには、トラック・クラスタ・セクタというそれぞれの単位があります。
- トラック・・・ハードディスクの円周単位(陸上のリレーのトラックと同じ感じかな)
- クラスタ・・・ファイルを書き込む最小単位(いくつかのセクタの集まり)
- セクタ・・・データを書き込む最小単位(512バイト)
つまり、トラックはクラスタの集まりで、クラスタはセクタの集まり・・・ということになります。
ちなみに、エラーが発見された場合の処理方法の設定をするには、
「詳細(A)...]ボタンをクリックしてくださいね。
なお、スキャンディスクのツールを使って破損ファイルをファイルに変換されたものは不要なファイルです。
(拡張子は.chkとなります)
ただエラーを回避するためにファイルに変換しているだけで、使い物にはならないそうです。
後でファイルに変換されたCHKファイルを削除しても問題はありません。
クロスリンクファイルはひとつのクラスタに複数のファイルのデータの一部がお互いに共存しています。
削除してしまうと破損ファイルになってしまう・・・かもしれません(謎)。
よくわからない世界ですが(・・;)
コメント
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