NPER関数を使用して財務データを計算するには
データ分析を実行する
最終更新日時:2023/04/03 16:29:17
定期的なローンの返済が終わるまでの支払い回数を求めるには、NPER関数を利用します。ただし、小数点以下が発生するので、0の位で切り上げするためにROUNDUP関数と組み合わせる必要があります。
はじめに
NPER関数は、一定利率の支払いが定期的に行われる場合の、ローンの支払い回数を返します。
=NPER(利率,定期支払額,現在価値,将来価値,支払期日)
- 利率
- ローンの1期間あたりの利率を指定します。たとえば、年率 6% のローンを四半期払いで返済する場合、利率には
6%/4 = 1.5 (%)
を指定します。 - 定期支払額
- 毎回の支払額を指定します。投資期間内に支払額を変更することはできません。
- 現在価値
- 投資の現在価値、つまり、将来行われる一連の支払いを現時点で一括払いした場合の合計金額、または元金を指定します。
- 将来価値
- 投資の将来価値、つまり最後の支払いを行った後に残る現金の収支を指定します。将来価値を省略すると、0を指定したとみなされます。
- 支払期日
- 返済する期日を指定します。期末の場合は「0」、期首の場合は「1」を指定します。省略すると「0」になります。
なお、数式の結果では小数点以下が求められますが、完済するために1の位で繰り上げる必要があります。よって、最終的な数式は以下の通りになります。
=ROUNDUP(NPER(利率,定期支払額,現在価値,将来価値,支払期日),0)
ROUNDUP関数を挿入する
- 求めたいセルを選択し、[数式]タブの[関数ライブラリ]グループの[数学/三角]一覧より[ROUNDUP]をクリックします。
-
数式バーの(の後にカーソルを移動します。
-
NPER関数を挿入します。
NPER関数の引数を代入する
- [利率]には、年利が入ったセルを選択して絶対参照のためにF4キーを1回押し、続けて/12 と入力します。
- [定期支払額]には、支払額が入ったセルを選択して、下方向に数式コピーしてもずれないようにF4キー2回押して行固定します。
- [現在価値]には、借入金が入ったセルを選択して、右方向に数式コピーしてもずれないようにF4キー3回押して列固定します。
- [将来価値]では、完済するため「0」と入力します。
- [支払期日]には、支払期日が入ったセルを選択して、F4キーを押します。
- 数式バーの末尾にカーソルを移動します。
ROUNDUP関数を完成させて数式コピーする
- ,(カンマ)を入力すると、ROUNDUP関数に変わります。
- 桁数に「0」と入力して[完了]ボタンをクリックします。
- 他のセルに数式コピーします。
※執筆環境:Microsoft Excel for Mac バージョン 16.42
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