複数のパソコンから同時にインターネットするには?
はじめに
まず、インターネットをするには専用のモデムが必要です。電話機にもモデムが内蔵されています。
しかし、モデムだけではたった1台のパソコンからでないとインターネットを楽しむことができません。
Yahoo!のADSL、光のインターネット接続などの場合、プロバイダからモデムが送られてきます。この場合は複数のパソコンから同時にインターネットを楽しむことができません。
みんなで同時にインターネットを楽しむためにはルータが必要となります。
ルータって何?
量販店に行くと、無線LANのブロードバンドルータが売られてたりしますよね。家庭用として1万円程度で買えると思います(私も確かそのくらいの値段で買いました)。
そのルータを利用することによって、プライベートIPアドレスを割り当てることができるため、その建物内で複数のパソコンから同時にインターネットできるようになります。
無線LANではLANケーブルが要らないので、電波が届く範囲内で好きな場所からインターネットできます。
つまりルータってどんな役割を果たしてくれるの?
なんだかこの説明ではよくわかんない、という方のために、身近な人や物に例えましょう。
たとえば、海外の会社で働いている日本人の鈴木さんに荷物を送るとしましょう。
説明 | 身の回りのものを例えると? | |
---|---|---|
グローバルIPアドレス | 世界中のネットワークの住所(プロバイダから提供) | 住所(宛先とか) |
ルータ | その敷地内(ローカル)のネットワークコンピュータ内のあるプライベートIPアドレスを対象に、グローバルIPアドレスとのデータの受け渡しをするゲート(内から外、あるいは外から内へ)の役割。 | 会社でいうと本部かも? |
プライベートIPアドレス | 敷地内(ローカル)のネットワークコンピュータを識別するアドレス(ルータから提供または管理) | 会社でいうとその中の人の名前 |
遠いところに荷物を送るには宛先として住所が必要ですよね? その住所がグローバルIPアドレスになります。
しかし、その住所にはたくさんの人がいますよね? たいてい、その荷物を受け取った本部か総務の人が、鈴木さんに「荷物届いたよ」と届けるって感じになると思います。
荷物が届いてから鈴木さんに荷物を運ぶ役割を果たす本部とか総務が、ルータの役割をしてくれるのです。
その会社内の「鈴木さん」とか「Jamesさん」とか「Michaelさん」とかたくさん従業員がいたりしますが、それぞれの従業員の名前がプライベートIPアドレスに置き換えて考えてみてください。
グローバルIPアドレスはたった一つです。宛先の住所が一つなように。
しかし、その住所にたくさんの人がいる場合、その中でのIPアドレス、すなわち、プライベートIPアドレスが必要になるわけです。
もし、その住所に一人しか住んでいない、1台しかパソコンがない場合は、別に割り振る必要がないのでルータは要らないですよね?
グローバルIPアドレスは、プロバイダが提供してくれます。インターネットでデータのやり取りをおこなう上で必要な住所をプロバイダから頂いているわけです。一方、プライベートIPアドレスの場合はルータによって管理・提供されます。ちなみに、それぞれのパソコンに決められたプライベートIPアドレスを指定する場合は、ルータはデータのやりとりの管理を行います。ルータのDHCP機能を有効にしておくと、そのパソコンはルータから「IPアドレスを自動的に取得する」ことができ、データのやり取りの管理もしてくれるわけです。
ただし、モデムによってルータが内蔵されているものもありますので注意してください。詳しくはご契約のプロバイダのホームぺージなどに情報が載っています。
HUB(ハブ)ってルータと違うの?
一方、ルータと異なりHUB(ハブ)という機器もあります。これは、LANケーブルの差し込み口が足りない場合に増やすためのもの、すなわち、コンセントのタコ足みたいなものです。
ルータとHUBは性質が異なります。違いを理解してくださいね。
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