HTMLの最適化について
HTMLの最適化で除去できるもの
Expression Web 4では、[HTMLの最適化]という機能を利用することによって、Word固有のタグを除去したり、不要なコメントや空白スペース、使われていないスタイルなどを取り除くことができます。
Expression Webの[HTMLの最適化]で除去できるものを以下に挙げます。
コメントの削除
- ダイナミックWebテンプレートのコメント
- スクリプトのコメント
- その他のすべてのHTMLコメント
スペースの削除
- HTML中の先頭スペース
- HTML中のすべてのスペース
使用されていないコンテンツの削除
- 隣接するタグを結合する
- 空のタグ
- 使用されていないスタイル
生成されたHTMLの削除
- トレース用のイメージおよびインタラクティブボタンの属性
- GeneratorおよびProgIDタグ
- Word固有のHTMLタグ
以前のソフトで作成されたWebページに存在するコードとは
以前にホームページ・ビルダーや、FrontPage等で作成されたWebページのコードには、GeneratorおよびProgIDタグが含まれていることが多いです。このmetaタグは、どのソフトでこのWebページが作成されたか、という情報ですね。
FrontPage 2003
<meta name="GENERATOR" content="Microsoft FrontPage 6.0"> <meta name="ProgId" content="FrontPage.Editor.Document">
Word 2002
<meta name=ProgId content=Word.Document> <meta name=Generator content="Microsoft Word 10">
Word 2002でフィルタ後のWebページとして保存した場合
<meta name=Generator content="Microsoft Word 10 (filtered)">
これらのタグは除去しても、今後のWebサイトの管理には差し支えありません。
HTMLの最適化機能で除去できるWord固有のHTMLタグとは
Wordでフィルタ後のWebページとして保存した場合は、作成者や更新日時、編集時間、文字カウント等の個人情報、すなわち、Word文書の[プロパティ]に存在する情報はすでに取り除かれます。
それでも「Word固有のタグ」フィルタ後のWebページにも若干残っています(例:mso-style-link:"見出し 1 \(文字\)";など)。これらは「Word固有のHTMLタグ」としてみなされ、mso-style-linkプロパティ等は除去できます。
しかし、この状態では、使われていないスタイルが余分に残っているため、「使用されていないスタイル」にチェックを入れるとよいでしょう。しかしながら、残念なことに、Expression Web 3まで処理できていた @から始まるスタイルがExpression Web 4から除去できなくなりました。手動で削除するしかありません。
ちなみに、旧式のタグをモダンスタイルにコードを置き換えることはできません。注意してください。
ただし、Msonormalから始まるものはCSSスタイルのセレクタ名です。Word固有のHTMLタグではありません。
p.MsoNormal {margin:0mm; margin-bottom:.0001pt; text-align:justify; text-justify:inter-ideograph; font-size:10.5pt; font-family:"Century","serif";}
これをHTMLの最適化だけでは消すことはできません。言い換えれば、CSSのセレクタ名は別にWordでなくてもその名前で指定して作成すればどのソフトでも作成できます。ただ、Microsoft Office側で自動出力したセレクタ名がMsoNormalになっているだけなのです。
Msonormalだけを消すには、上記のようなスタイルブロックとclass=MsoNormal
の箇所を削除すればOKです。検索と置換機能でclass=MsoNormal
を一括削除してから、再度、使われていないスタイルを除去します。詳しくは、『Expression Web Tips:MsoNormalを除去するには』を参考にしてください。
ついでに『Expression Web Tips:lang属性を除去するには』を参考にしてlang属性も消していくといいと思います。
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