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FrontPageからExpression Webへの移行 (1)

最終更新日時:2023/02/05 19:20:28
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FrontPage 2003が2009年4月14日でMSによるサポート終了に対応し、Expression Webにスムーズに移行できるための必要な知識とかを説明していきたいと思います。

はじめに

Expression Webというソフトはまさしくプロ向けのソフトで、FrontPageとはがらりと変わってハードルが高いと感じている方が少なくないと聞いています。

これから、Expression Webはどういう位置づけのソフトであって、FrontPageからExpression Webに乗り換えるとどんなメリットが起こるのかということを、機能面ではなく、概要部分にフォーカスして触れていきます。

まだこの段階では別にExpression Web持ってなくてもOKです。手持ちのFrontPageを起動しておいてください。

Web標準のホームページって何?

Web標準については、W3Cの標準規格に準拠したものであって、まあ詳しいこと、難しいことはおいといて、すべての人が平等にWebコンテンツを利用できるようにするっていうのがコンセプトではないかと私は解釈しています。

つまり、健常者だけじゃなくて、おじいちゃん、おばあちゃん、そして、身体に障害を持つ人たちも平等にWebコンテンツを利用できるようにしましょう、つまり「バリアフリーのホームページにしよう!」ということです。

コンピュータは視覚的に情報を読み取れない

今までホームページ作成って、見た目でコンテンツをデザインしてきたのではないでしょうか? でも残念ながら、コンピュータは視覚的に情報を認識することはできません。

Word文書に例えましょう。Wordで作った論文とか仕様書のはじめに、Wordの目次作成機能を使って目次を作りたい、という場合があると思います。しかし、その中身は、ただ文字を大きくしただけの「見出し」であって、コンピュータに「これが見出しですよ」とマークアップ、すなわち、スタイル定義されてなかったりします。すると、どの見出しを拾って目次を作らなきゃいけないのかコンピュータが判別できません。正しい文書とは、どこに見出しがあって、どこに本文(段落)があるのか、見た目だけではなく、コンピュータにも認識できるように作ることなのです。

・・・と、こういう内容をすでにいくつかのWeb記事とかに書いた記憶がありますが(笑)

視覚に障害を持つ人たちは、音声読み上げツールを使って、インターネット上のWebコンテンツの情報収集を行います。音声読み上げツールは、あくまでコンピュータにすぎません。すなわち、視覚的に情報を読み取ることができないのです。したがって、フレームページの扱いなどに対応しきれず、また、ただ文字を大きくして「見出し」に見せかけただけの文字を「見出し」として情報を認識することもできません。

コンピュータに、どこが見出しで、どこが本文なのか、それを伝えるためには適切な文書の要素に欠かせないスタイルの定義が必要です。スタイルをうまく使いこなすことによって、どのデバイスでも対応できるホームページになります。

マークアップって何?

それでは、ここでいうマークアップとはどういうことなのか説明します。見出しはタグで<h1>から<h6>までで見出しを囲むことです。

FrontPage 2003でいうと、書式設定ツールバーの「標準」と表示されたボックスがありますよね?
図:スタイル
これが「スタイル」です。

もし、大見出しにするには、その「スタイル」ボックスの▼をクリックして、一覧から「見出し1」を選択します。

文字が大きすぎる!という場合は、その「見出し1」に対する文字の大きさや文字の色、文字修飾などをスタイルで管理すればOKです。 Wordでも「スタイルの管理」という機能があります。

見出しレベルは飛ばさない!

アウトラインにそぐったドキュメントを作成することが大切、というのは、ホームページコンテンツに限らず、Wordドキュメントでも同じです。「見出し1」のサブ見出しが「見出し2」であり、「見出し3」であってはいけません。ちゃんと見出しは見出しだよ、とスタイルを定義することによって、Googleなどで検索されやすいホームページになります。

最後に

基本的にFrontPage 2003でも、見出しと段落を区別するドキュメントを作成することができますが、それぞれの見出しの文字の大きさや色などのスタイルを管理するのは難しいです。不可能ではないのですが、結構面倒です。

そこで、Expression Webを使うことによって、簡単に一元化することができるので、ホームページのデザインを一新したい場合にとても楽になります。たとえば、書式設定ツールバーを使って書式を変更するとすべて、管理しやすいスタイルに変換されます。

Expression Webは、Wordでスタイルを使った正しい文書を作成するのと同じ要領で、Web標準のホームページを作るのに最適なソフトと言えるでしょう。

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2012年12月21日(日本時間)をもって、Expression Web 4はフリーソフトになりました。FrontPageユーザーの方もダウンロードして使ってみてください。 なお、Expression Web 4すでに購入された方も、問題が修正された無料版にアップグレードすることをお勧めします。

* Expression Web 4 無料版をダウンロード

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