FrontPage Webのしくみ
Webって何?
FrontPage 2002でいうWebというのは、フォルダ自体をサーバーのように扱うことができる機能です。
従来、ハイパーリンクの設定、あるいは画像の挿入の際には、とりあえず作業中のHTMLファイルを保存する必要がありました。
そうです、まだ保存されていないHTMLファイルに画像やハイパーリンクを挿入することは、相対的にリンクすることができないので、絶対パス(フルパス)で挿入されるわけです。
はじめてホームページ作成にチャレンジする方のためにご説明いたします。
たとえば、遠くの友人に手紙を送るとします。そのためには住所が必要ですね?
その住所がパソコン・インターネットの世界での絶対パスにあたります。
しかし、誰かに代わりに手紙を手渡してくれるように頼む場合はどうなるでしょうか?
たとえば「お向かいの人にこの手紙を渡してきて」と表現できますね。「お向かい」というのは、現在いる場所から相対して「お向かい」になるわけです。それが相対パスになります。・・・わかりますか?
しかしながら、インターネットの世界と、パソコンの中での世界は違うんです。
もし、挿入したい画像がCドライブのMy Documentsの中にあったとします。そのリンク指定をしたままあなたのホームページサーバーに転送して、インターネットで楽しむことはできるでしょうか?
確かにあなたのパソコンからはすべて画像など表示させることは可能です。それらがあなたのパソコンのCドライブにあるわけですから。
しかし、お友達のパソコンからは、残念ながら表示することはできないのです。どうしてだかわかりますか?
答えは、そのお友達のパソコンは、あなたのパソコンとまったく同じではないからです(当たり前ですけど(^^;)
あなたの使っている画像ファイルは、お友達のパソコンには存在しないからですね。
しかし、相対パス にすると、あなたのホームページデータすべてをサーバーにそっくりそのまま転送してしまえば、画像はあなたのパソコンからではなく、ホームページサーバー内にある画像を探し出して表示させることができるわけです。
しかし! FrontPage 2002では仮想サーバーとして機能しますので、たとえ新規Webページに画像を貼り付けたとしても、保存する場合には自動的に認識し、相対パスとしてファイル指定が修正されますのでとても便利です。
フォルダをWeb化にすることで、全体的な構造をFrontPage 2002というソフトがちゃんと管理してくれます。
リンクが外れているハイパーリンク、孤立しているHTMLファイル、表示に時間がかかるHTMLファイルなど、面倒なメンテナンスも常に監視してくれるわけですね。
ファイル名を変更する場合も、そのHTMLファイルへのハイパーリンクが含まれているHTMLファイルがある場合、自動的に「修正しますか?」と親切にたずねてくれますよ♪
このように、FrontPage 2002では、初心者に陥りやすいミスを自動的に修正し、初めてでもホームページを開設される場合でも不具合の対処に悩まずにスムーズに作業を進めることができるのです。
「_vti_cnf」、「_vti_pvt」って何?
FrontPage 2002では、フォルダをWebの世界のように処理するので、それを実現するために自動的に作られるものと思われます。
以前に「forum」にて、これらのフォルダはホームページサーバーに必要かどうかとの質問がありました。当時私はまだFrontPage 2000を入手していなかったので答えられませんでした。しかし、実際に私もFrontPage 2000を購入して分析してみると、これらの謎のフォルダはホームページサーバーに転送する必要はないことがわかりました。
一度、それらのフォルダ内にあるファイルを開いてみてください。普通に認識できない特殊なファイルの集まりだということがおわかりいただけると思います。あなたが契約しているホームページ容量は、プロバイダ内で開設する場合、多くて10MB、なかには5MBまでという制限のところもありますね。
もし、「_vti_cnf」または「_vit_pvt」というフォルダをサーバーに転送した場合、それだけ無駄にデータ領域を占領してしまいますので、注意してください。
フォルダの場所によっては、「_vti_cnf」と「_vti_pvt」が両方存在する場合と、「_vti_cnf」のみ存在する場合があります。
私の推測では、両方存在する場合は、FrontPageがそのフォルダをWebとして認識するようになり、「_vti_cnf」というのは、Web化にしたフォルダの中にさらにフォルダが作られている場合に作成されるわけですね。
場合によってはWeb化したフォルダを複数作ることも考えられます。それによって複数の異なったサイトを運営する場合に分けて管理することができる、ということになります。
ちなみに、それらのフォルダ内のファイルをテキストエディタで開けてみると、ホームページ編集に使われる情報が書き込まれています。
フォルダ一覧からドラッグ&ドロップすると、画像ファイル(GIF・JPEG・PNG、クリップボード情報)であればその画像を挿入することができます。
HTMLファイルをドラッグ&ドロップすると、そのHTMLファイルの<TITLE>タグに設定されている文字列がリンク文字列として挿入されます。
その他のあなたの好きな文字列に変えた場合もちゃんと反映されるわけです。
新規HTMLファイルであったとしても、Webはちゃんと状況を常に把握してくれますよね?
それはすべて「_vti_cnf」内のファイルに情報が書き込まれているからです。
「このファイルはどこにあるか」「このファイルはどのような状態に位置するか」ということ・・・ですね。うまく説明できませんが。
「それらのフォルダは邪魔なんだけど」という場合はそれらを隠しファイルに変換してください。
FFFTPでは、「_vti_」から始まるフォルダを転送しないように指定することができます。
くわしくはこちら→FrontPage 2000以降を使っている方へ
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