文法とスタイルの規則のオプションを選択するには
日本語テキストが選択されている場合、既定では文書のスタイルは[通常の文]が選択されています。ほかには[くだけた文]、[公用文]や3つのユーザー設定が用意されています。[Word 環境設定]の[文章校正]タブの[文書のスタイル]の横の[設定]ボタンをクリックすると[文章校正の詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。ただし、バージョン16.31では日本語の文書のスタイルの設定画面を開こうとすると強制終了してしまいます。修正を待ちましょう。
はじめに
日本語テキストを選択もしくは日本語の文字列内にカーソルが存在した状態で[Word 環境設定]ダイアログボックスの[文章校正]タブを開くと、既定では文書のスタイルは[通常の文]が選択されます。
ちなみに、英語テキストを選択もしくは英語の文字列内にカーソルが存在した状態で[Word 環境設定]ダイアログボックスの[文章校正]タブを開くと、既定では文章のスタイルは[Grammer]が選択されます。
ここでは、日本語テキストにおける文法とスタイルの規則のオプションの選択方法、およびカスタマイズ方法について説明します。
文法とスタイルの規則のオプションを選択する
日本語の文章校正で使用できる文書の既定のスタイルには、次の種類があります。
文書のスタイル | 説明 |
---|---|
くだけた文 | メールや私的な文書の作成を想定した緩めの校正基準 |
通常の文 | 一般的な文書の作成を想定した校正基準 |
通常の文(校正用) | 正確さが重視される文書を作成する際の厳しめの校正基準 |
公用文(校正用) | 公用文を作成する際の厳しめの校正基準 |
ユーザー設定1 | ユーザー設定用 文書のスタイルを独自に作成するときに使用します |
ユーザー設定2 | |
ユーザー設定3 |
友人への手紙を書く場合は、[くだけた文]を選択するとよいでしょう。「食べれる」や「すごい感動」といった、「ら」抜きなどの口語表現が校正対象外になります。
[文章校正の詳細設定]ダイアログボックスで設定変更する
[スペルチェックと文章校正]ウィンドウの[文章校正]オプションの[設定]ボタンをクリックすると、[文章校正の詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで設定変更することができます。(残念ながら、最新バージョンではWordが強制終了になり開くことができません。)
必要条件
- 入力ミス
- 不自然な日本語ではないかと思われる個所です。既定では「普通」が選択されています。選択オプションは[チェックなし][少なめ][普通][多め]の4種類です。選択レベルによって稀な言葉や表記、くだけた表現についてもチェックされることがあるので、問題がなければ「無視」してください。
- 同音語誤り
- 少なめ
同音語の選択誤りと推定されます。
例 : 人事移動→人事異動 - 多め
勘違いしやすい同音語です。ほとんどの場合、間違いではありませんが、念のため正しい同音語を選択しているか確認するとよいでしょう。
- 少なめ
- 漢字レベル
- 使用漢字に制限がある場合には、常用漢字または教育漢字の何年生を指定して使用します。
- 送り仮名の基準
- 本則
「送り仮名の付け方」(昭和48年、内閣告示)による「本則」以外をチェックする場合に使用します。 - 公用文
「公用文における漢字使用等について」(昭和56年)に準拠する場合に、使用します。
- 本則
- 仮名書き推奨
- 一般
文書の種類によっては、一部の単語を原則仮名書きとすることがあります。このチェックは出版業界や各社マニュアルなどの規則を参考にしています。 - 公用文
仮名書き・漢字書きが公用文の基準と異なっています。「公用文における漢字使用等について」(昭和56年)に準拠する場合に使用します。
- 一般
- 文体
- 「です・ます」体、あるいは「だ・である」体に統一したい場合に使用します。
- カタカナ設定
- すべてのカタカナを全角、あるいは半角に統一したい場合に使用します。
- 英文字設定
- すべての英文字を全角、あるいは半角に統一したい場合に使用します。
- 句点
- すべての句点を「。」、あるいは「.」に統一したい場合に使用します。
- 読点
- すべての読点を「、」、あるいは「,」に統一したい場合に使用します。
すべて元に戻すには
[文章校正の詳細設定]ダイアログボックスの[すべて戻す]ボタンをクリックすると、初期の状態に戻ります。
※執筆環境:Microsoft Word for Mac バージョン 16.31