Expression Webでのサイトのしくみ~「_vti_cnf」「_vti_pvt」とは
はじめに
Expression Webでサイトを構築するためには、そのフォルダを情報が追加されたサイト(アイコンが表示になった特殊なフォルダ)にして開く必要があります。このフォルダを「サイト」といいます。
この「サイト」フォルダをエクスプローラで開くと、「_vti_pvt」と「_vti_cnf」の二つのフォルダが存在します。これにより、Expression Webでサイト全体のファイルやフォルダの構成を常に監視し、リンク切れを防ぎ、ダイナミックWebテンプレートの利用ができるようになります。
Expression Webで「サイト」として情報が追加されたフォルダの中には「_vti_cnf」フォルダや「_vti_pvt」フォルダが自動的に生成されます。これらのフォルダには、サイト管理機能を実行するために必要なメタデータ(そのデータの作成日時、作成者、形式などの関連情報)が含まれています。
「サイト」として変換されたフォルダを開いたときには「_vti_pvt」と「_vti_cnf」の両方が存在しますが、そのサブフォルダには「_vti_cnf」のみ生成されます。
これらのメタデータは、インターネット上でサイトを閲覧するときには不要なものなので、サーバーに転送する必要はありません。しかし、これらを削除すると、ダイナミックWebテンプレートの利用のほか、リンク切れの自動修正などのサイト管理機能が利用できなくなります。このため、これらのフォルダは隠しフォルダになっています。誤って削除しないように、[フォルダーリスト]パネルから見えなくなっているのです。
また、Windows VistaやWindows 7でも、これらのファイルは隠しフォルダとして扱われます。
Expression Web は、メタデータを使用して以下に関する情報を格納します。
- ページ タイトルやファイル サイズなどの、ファイルの特定のプロパティ ([プロパティ] ダイアログ ボックスの [全般] タブ)。
- 概要コメント ([プロパティ] ダイアログ ボックスの [概要] タブの [コメント] ボックス)。
- ワークグループ オプション ([プロパティ] ダイアログ ボックスの [ワークグループ] タブ)。
- 特定のサイト レポート
_vti_pvt とは
「_vti_pvt」フォルダには、そのサイト全体の設定情報や管理を行うための必要なファイルが含まれています。
- botinfs
- bots
- deptodoc.btr
- doctodep.btr
- fpdbw.ico
- service
- service.lck
- services
ちなみに、その「_vti_cnf」フォルダに「fpdbw.ico」が存在し、親ディレクトリのdesktop.iniがそのアイコンを呼び出しているため、フォルダが表示に変わるわけです。
_vti_cnf とは
「_vti_cnf」フォルダ内のファイルをテキストエディタで開けてみると、ホームページ編集に使われるメタデータ情報が書き込まれていることがわかります。フォルダ一覧からドラッグ&ドロップすると、画像ファイル(GIF・JPEG、クリップボード情報)であればその画像を挿入することができます。
HTMLファイルをドラッグ&ドロップすると、そのHTMLファイルの<TITLE>タグに設定されている文字列がリンク文字列として挿入されます。
その他のあなたの好きな文字列に変えた場合もちゃんと反映されるわけです。
新規HTMLファイルであったとしても、Webはちゃんと状況を常に把握してくれますよね?
それはすべて「_vti_cnf」内のファイルに情報が書き込まれているからです。
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