段落内の改行時の処理方法を変更するには
既定では、禁則処理が行われ、句読点のぶら下げも行われるため、行頭に句読点が送られることがないように体裁が整えられます。長い単語ではハイフネーションがない限り途中で改行されません。ここでは、日本語における禁則処理と句読点のぶら下げの違いについて説明します。
- 体裁における改行時の処理
- 禁則処理を行う
- 英単語の途中で改行する
- 句読点のぶら下げを行う
- 禁則処理と句読点のぶら下げの違い
体裁における改行時の処理
[段落]ダイアログボックスは、[ホーム]タブまたは[レイアウト]タブの[段落]グループ右下のダイアログボックス起動ツールをクリックして表示されます。[段落]ダイアログボックスの[体裁]タブにおいて、[改行時の処理方法]は以下の3種類です。
禁則処理を行う
既定では、禁則処理を行うように設定がされています。禁則処理とは、句読点や閉じ括弧などが行頭にきたり、開き括弧などが行末にこないようにする機能のことです。
- 行頭禁則文字
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- 行末禁則文字
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ちなみに、行頭禁則文字または行末禁則文字の設定を変更するには、[Wordのオプション]ダイアログボックスの[文字の体裁]を開き、[禁則文字の設定]グループから[ユーザー設定]を選択して、文字を追加または削除します。
英単語の途中で改行する
本文中に長い英単語が含まれている場合、読みやすくするためにその単語の前で改行するのを防ぎます。既定ではオフになっているため、その単語の前で改行されます。
句読点のぶら下げを行う
句読点が行頭に来ないように前の行の最後にぶら下げが行われます。既定ではこのオプションがオンになっています。
禁則処理と句読点のぶら下げの違い
既定では、禁則処理が行われ、句読点のぶら下げも行われます。禁則処理は句読点のぶら下げに限らず、開き括弧が文末に来ないようにしたり、句読点の前に少なくとも1文字を含むように体裁が整えられます。
禁則処理のみ無効にする
- 禁則処理を無効にしたい段落内にカーソルを移動します。
- [ホーム]タブの[段落]グループの[段落の設定]をクリックします。
- [段落]ダイアログボックスの[体裁]タブを選択します。
- [禁則処理を行う]のチェックを外して、[OK]ボタンをクリックします。
- 禁則処理が無効になりました。
禁則処理を有効にして、句読点のぶら下げを行なわない
[段落]ダイアログボックスの[体裁]タブを選択し、[句読点のぶら下げを行う]のチェックを外すと、禁則処理により、句読点が行頭に来るのを防ぐために、その前の文字で改行されます。
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