実際のハードディスク容量との誤差があるのはなぜ?
1GBは正確には2の10乗の1024MBとなりますが、メーカ側が1000MBとして解釈されています。また、データの入れ物となる区切り(パーティション)部分が占領されている可能性があります。あとは、回復用のパーティションがこっそり確保されている場合が多いです。
はじめに
パソコンを購入した際に、ハードディスクは30GBもあるからその分使える!と思って決めたのに、実際Cドライブのプロパティを見ると、30GBもなかったりします。
3.5インチFDでも1.44MBあるはずなのに、実際使える範囲はそれ以下(約1.38MB)だったりします。
それは一体どうしてでしょうか?
データの入れ物となる区切り部分が占領される
前の「フォーマットって何?」にも触れたとおり、フォーマットをすると、だだっ広い空間の中に効率よくデータを格納しやすいように細かく小分けしていきます。そのためには、その仕切り部分も占領してしまうのです。
マンションの部屋は、ちゃんと間取りがありますよね?
部屋の中に3LDKだったり、いろいろと部屋ごとに「壁」で仕切っています。
ですから、壁の部分だけ、場所を取ってしまいます。もちろん、広ければ広いほど、その分[壁」のために使うスペースも多くなります。
あと、ずっとしばらくハードディスクを使っていくと、不良セクタ(ちょっと壊れたブロック)が出てくることがあります。その際に、不良部分の代わりに「予備ブロック」を使うのです。しかしその予備部分は見えなくしている・・・らしいです。
予備部分は本当の緊急用としてちょこっと隠しておく・・・というわけですね。
ですから、間違っても「これは不良品だ!」なんて殴りこみに行かないでください(^^ゞ
そういう仕組みになっているので、仕方がないのです。
1GB=2の10乗≒1000
もっと突っ込んだことを申し上げますと・・・
パソコン上での1GBは2の10乗で1024MBとみなします。
しかし、メーカー側は「まあええや! 1GBは1000MBとみなすことにしよう」ということになっているため、24MBの誤差が生じてしまいます。おまけにフォーマットすれば、格子状の壁をたくさん作るため、その壁の面積も消費してしまうわけです。
すなわち、メーカー側の表記している「60GB」といった部分は、フォーマットしない60000MBのハードディスクという意味になるため、PC上の表記ではフォーマットする前でも60GB未満、ということになります。定義の詳細は各メーカーに問い合わせてください。
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