偏差値を求めるには
統計 (3)
平均値と標準偏差を組み合わせることで、偏差値を求めることができます。
はじめに
偏差値の求め方は、以下の式で成り立ちます。
偏差値=(合計-平均)/標準偏差*10+50
標準偏差を求めるには、Excel 2010では以下の関数があります。
- 引数を母集団全体であるとみなして、母集団の標準偏差を返す
- 論理値、および文字列は無視
- STDEVP:前バージョンとの互換性:あり
- STDEV.P:前バージョンとの互換性:なし
- 文字列およびFALSE値は0、論理値は1を返す
- STDEVPA:前バージョンとの互換性:なし
- 論理値、および文字列は無視
- 標本に基づいて予測した標準偏差を返す
- 標本内の論理値、および文字列は無視
- STDEV:前バージョンとの互換性:あり
- STDEV.S:前バージョンとの互換性:なし
- 標本内の論理値、および文字列は無視
サンプルファイルでは、すべてのデータがそろっているので引数は母集団全体とみなします。Excel 2007以前との互換性があるSTDEVP関数を選択するとよいでしょう。
ここでは、クラス内の生徒それぞれの科目の合計点に対する偏差値を求める方法について説明します。
標準偏差を求める
- 標準偏差を求めたいセルを決めます。
- 数式バーの[関数の挿入]ボタンをクリックします。
- [関数の挿入]ダイアログボックスの[関数の分類]一覧から[互換性]を選択します。
- [関数名]一覧から「STDEVP」を選択して[OK]ボタンをクリックします。
- 合計点が入ったセル範囲を選択します。
- [関数の引数]ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックします。
- 標準偏差が求められました。
- 数式作成時に参照しやすいように、標準偏差が入ったセルに名前を付けるとよいでしょう。
クラス平均を求める
- 生徒全員の合計点に対する平均をI16セルに求めましょう。下の図のように範囲指定してオートSUMボタンの▼をクリックして一覧から[平均]を選択します。
- 生徒の合計点に対するクラス平均のセルに「クラス平均」という名前を定義します。
偏差値を求める
- 偏差値を求めたいセルを選択し、半角で
=(
を入力して合計点のセルを選択します。 - 数式バーに
-クラス平均)/標準偏差*10+50
と入力します。 - 偏差値が求められました。
- 数式コピーをして小数点第1位まで表示させると以下のようになります。
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