勤務時間を求めるには
Section 5 タイムシートの作成
最終更新日時:2024/10/24 20:12:26
勤務時間は、開始時刻から終了時刻までの時間に、休憩時間を引いたものとなるので、四則計算だけでOKです。すべての勤務時間に数式を入れると、データが入っていない場合は0になるので、Excel for iPadで条件付き関数のIFとORを組み合わせてゼロを非表示する方法について説明します。
はじめに
F列に勤務時間を求めてみましょう。
勤務時間を求めるには、以下の数式で成り立ちます。
=終了時刻-開始時刻-休憩時間
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 月日 | 曜日 | 開始時刻 | 終了時刻 | 休憩時間 | 勤務時間 | 時間内 | 時間外 | 時間内支給額 | 時間外支給額 |
2 | 2月1日 | 水 | 9:00 | 17:00 | 1:00 | |||||
3 | 2月2日 | 木 | 9:00 | 18:15 | 1:00 | |||||
4 | 2月3日 | 金 | 9:00 | 20:30 | 1:00 | |||||
5 | 2月4日 | 土 | ||||||||
6 | 2月5日 | 日 | ||||||||
7 | 2月6日 | 月 | 9:00 | 17:00 | 1:00 | |||||
8 | 2月7日 | 火 | ||||||||
9 | 2月8日 | 水 | ||||||||
10 | 2月9日 | 木 | ||||||||
11 | 2月10日 | 金 | ||||||||
12 | 2月11日 | 土 | ||||||||
13 | 2月12日 | 日 | ||||||||
14 | 2月13日 | 月 | ||||||||
15 | 2月14日 | 火 | ||||||||
17 | 出勤日数 | 合計 | ||||||||
18 | 時給 | 円 | 時間外 | 円 | 契約時間 | 8:00 |
すべての勤務時間に数式を入れると、データが入っていない場合は0になるので、ゼロを非表示する方法を選択するのがいいでしょう。
ゼロを非表示にする方法は、Excelのオプションでゼロ値を非表示にする方法、セルの書式設定でゼロ値を空白にする、IF関数でデータが入っていない場合は非表示にする方法の3通りあります。
ここでは、開始時刻または終了時刻にデータが入っていない場合は空白、それ以外は計算するように数式を作成してみましょう。
=IF(論理式,真の場合,偽の場合)
IF関数の構文内の「論理式」の引数において、いずれかの条件を満たすにはOR関数を利用します。
数式は以下のようになります。
=IF(OR(開始時刻="",終了時刻=""),"",終了時刻-開始時刻-休憩時間)
操作方法
- 勤務時間を求めたいセルを選択して、[数式]タブの[論理]をタップし、一覧から[IF]を選択します。
- [論理式]の引数を選択した状態で、数式バーのfxをタップします。
- 論理関数一覧から[OR]を選択します。
- 開始時刻セルを選択し、数式バーのそのセルの直後にカーソルを移動して、続いて
=""
と入力します。 - 2番目の論理式の引数を選択して終了時刻セルを選択し、数式バーのそのセルの直後にカーソルを移動して、続いて
=""
と入力します。 - [値が真の場合]を選択した状態で、"" と入力します。
- [値が偽の場合]には 終了時刻-開始時刻-休憩時間 という数式を作成して、数式バーの
を押します。
- 勤務時間を求めることができました。
表示形式を時刻にする
- [ホーム]タブの[表示形式]をタップし、[時刻]の右側の
をタップします。
- 一覧から時刻の表示形式を選択します。
- 勤務時間が正しく表示されるようになりました。
数式コピーする
- 下方向に数式をコピーします。
- 空白セルには空白になりました。
※執筆環境:Excel for iPad バージョン 2.70.1
INDEX