24時間を超える時間の合計を求めるには
Section 5 タイムシートの作成
最終更新日時:2023/04/03 16:23:50
残念ながらExcel for iPhoneでは、ユーザー定義のセルの書式の設定ができません。その代わり、時間の合計を引数にしたTEXT関数を利用することで、24時間を超える時間の合計を表記することが可能です。TEXT関数で求められた数式結果では「文字列」として左寄せで表示されるため、体裁を整えるために右寄せに変更しておくのもよいでしょう。
概要
デスクトップ版のExcel(Windows・Mac版)では、セルの書式設定ダイアログボックスを使用して、ユーザー定義の書式を設定することはできますが、残念ながらiOS版のExcelではそれが行えません。
時刻の書式一覧にも、24時間を超える書式が一覧にありません。
この問題を回避するには、表示形式を変更するTEXT関数を利用するとよいでしょう。
=TEXT(値,表示形式)
[値]の引数に、合計勤務時間を求めるためのSUM関数と組み合わせ、[表示形式]には、24時間以上には繰り上がらないように "[h]:m" と指定するとOKです。
=TEXT(SUM(F2:F16),"[h]:m")
なお、体裁を整えるために、セル内のデータを右寄せにするとよいでしょう。
操作方法
- 求めたいセルを選択して数式バーの左側の[関数の挿入]をタップします。
- [文字列操作]関数より[TEXT]を選択します。
- [値]の引数が選択されていることを確認して数式バーの左側の[関数の挿入]をタップします。
- 最近使った関数から[SUM]を選択します。
- 勤務時間のセル範囲を指定します。
- [表示形式]には"[h]:m" と入力します。
- 24時間を超える時間の合計が正しく表示されました。
- 最後に右寄せにするとOKです。
※執筆環境:Excel for iPhone バージョン 2.68
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