セル範囲の名前を数式に利用したい
異なるシートにまたがって参照する場合、セル範囲に名前を付けると便利です。
概要
数式をコピーした際に参照範囲を固定するには、絶対参照を利用する代わりにセル範囲に名前を付けて、その名前を数式に利用する方法があります。名前を定義づけることによって、以下の3つのメリットが生まれます。
[F4]キーを使う必要がなくなる
数式にセル番地ではなくすでに定義づけられた名前を利用すると、[F4]キーを使って絶対参照を指定する必要がなく、楽です。
参照範囲が思い通りに指定できる
関数によって他のシートを参照できない…といった場合でも、作業中のブック内でユニークな名前を付けることで、思い通りに参照範囲を指定することができます。参照範囲を指定するのに他のシートを開く手間も省けます。
メンテナンス性が向上する
また、どこを参照しているのか数式をみればひと目でわかるというメリットも生まれるため、メンテナンス性も向上します。また、名前をつけておくことによって、あとでその参照範囲を一度に変更できたりします。
操作方法
セル範囲に名前をつける
- データのみ範囲選択
- [挿入]-[名前]-[定義]を選択
- [名前の定義]ダイアログボックスが表示され、ここでは自動的に左端行のセル見出しが名前として代入されたので[OK]ボタンをクリック
セル範囲の名前を使って数式を利用する
- 数式を入力するセルを選択
- オートSUMボタンをクリック
- 自動的に参照セルに「東京支店」が代入されたのでそのまま[Enter]キーを押す
セル範囲の名前を削除するには
セル範囲の名前を削除するには、[挿入]-[名前]-[定義]を選択し、削除したい名前を選択して[削除]ボタンをクリックします。

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