ブックのプロパティや個人情報を削除するには
ワークシートとブックの保護
最終更新日時:2016/01/05 11:37:54
ブックに個人情報や隠しデータなどが含まれていないかどうかをチェックして、必要に応じてそれらを削除するには、「ドキュメント検査」を利用します。[ファイル]タブの[情報]タブより[問題のチェック]ボタンから[ドキュメント検査]を選択します。
はじめに
作成したブックを社内で共有したり、顧客や取引先など社外の人にブックを配布するような場合は、事前にドキュメント検査を行い、ブックから個人情報や隠しデータなどを削除しておくと、情報の漏えいを防止することができます。
ドキュメント検査の対象になるデータは以下の通りです。
- コメントおよびインク注釈
- コメントとインク注釈が文書に含まれているかどうかを確認します。
- ドキュメントのプロパティと個人情報
- ドキュメントに隠しメタデータや個人情報が保存されていないかどうかを確認します。
- データモデル
- データ モデルを検査して、シートに表示されない可能性のある埋め込みデータがあるかどうかを確認します。
- コンテンツ アプリ
- ドキュメントの本文にコンテンツ アプリが保存されているかどうかを検査します。
- 作業ウィンドウ アプリ
- ドキュメントに作業ウィンドウ アプリが保存されているかどうかを検査します。
- ピボットテーブル、ピボットグラフ、キューブ数式、スライサー、およびタイムライン
- ピボットテーブル、ピボットグラフ、キューブ数式、スライサー、またはタイムラインがあるかどうか検査します。これらには、シート状で非表示のデータが含まれる可能性があります。
- 埋め込みドキュメント
- 埋め込みドキュメントがあるかどうか検査します。埋め込みドキュメントには、ファイル内で非表示の情報が含まれている可能性があります。
- マクロ、フォーム、および ActiveX コントロール
- マクロ、フォーム、または ActiveX コントロールがあるかどうか検査します。
- リアルタイムデータ関数
- ブック外部のデータにアクセスする可能性のあるリアルタイムデータ(RTD)関数があるかどうか検査します。
- Excel アンケート
- 非表示 Excel アンケートの質問項目があるかどうか検査します。
- 定義済みのシナリオ
- シナリオの登録と管理で定義済みのシナリオがあるかどうか検査します。
- アクティブなフィルター
- データを非表示にしたり、データをキャッシュしたりする可能性のあるフィルターがあるかどうか検査します。
- カスタム ワークシート プロパティ
- Power View などのアドインによってファイルに挿入されたカスタム ワークシート プロパティがあるかどうか検査します。
- 非表示の名前
- 非表示の名前があるかどうか検査します。
- カスタム XML データ
- ブックには文書自体では表示されないカスタム XML データが含まれていることがあります。ドキュメント検査では、この XML データを検索し、削除することができます。
- ヘッダーとフッター
- ブックのヘッダーやフッターに情報が含まれているかどうかを検査します。
- 非表示の行と列
- 非表示の行と列がブックに含まれているかどうかを検査します。
- 非表示ワークシート
- 非表示ワークシートがブックに含まれているかどうかを検査します。
- 非表示の内容
- 非表示に設定されているため表示されないオブジェクトがブックに存在するかどうかを検査します。他のオブジェクトが重なって見えなくなっているオブジェクトは検査対象に含まれません。
ドキュメント検査
- [ファイル]タブを開き、[情報]タブの[ドキュメントの検査]の[問題のチェック]ボタンをクリックします。
- [ドキュメント検査]をクリックします。
-
[このファイルの変更内容が保存されていません。ドキュメント検査で削除されたデータは復元できない可能性があるため、ドキュメント検査を使用する前にこのファイルを保存してください。今すぐこのファイルを保存しますか?]と表示されたら[はい]ボタンをクリックします。
- [ドキュメント検査]ダイアログボックスで、検査する項目にチェックをつけて[検査]ボタンをクリックします。
- ドキュメントのプロパティと個人情報の[すべて削除]ボタンをクリックします。
INDEX
- Microsoft Excel 2013
- Chapter 6 ブックの管理と共有
- 校閲用にブックを準備する
- Chapter 6 ブックの管理と共有
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