住所から都道府県を抜き出すには
Section 3 文字列操作関数の適用
最終更新日時:2024/10/24 20:46:08
Excelで作成された住所録において、住所から都道府県を抜き出すには、"県"が4文字目にあるか否かを特定するためにIF関数とMID関数、およびLEFT関数を組み合わせて利用します。Excel for iPhoneで引数に別の関数を使用するには、数式バーの左側の[関数の挿入]を使用して使いたい関数の文字を入力して検索するとOKです。
概要
都道府県は3~4文字で構成されます。ほとんどの場合、3文字目を指定すれば、都道府県と市区町村以降を区切ることができます。「北海道」や「東京都」は3文字、府は「大阪府」と「京都府」でいずれも3文字でOKです。しかし、4文字で区切らなければいけない県は3つ存在します。
- 神奈川県
- 鹿児島県
- 和歌山県
つまり、4文字目が「県」の場合は4文字目で区切り、それ以外は3文字目まで抜き出せばOKということになります。ちなみに、市区町村で「県」で始まるものは国内で存在しないため、この処理で問題ないといえます。
関数名 | 数式 | 説明 |
---|---|---|
IF | =IF(論理式,真の場合,偽の場合) | 論理式の結果に応じて、指定された値を返します。ここでは、それぞれの引数を以下のように当てはめます。
|
MID | =MID(文字列,開始位置,文字数) | 文字列の指定した位置から、指定された数の文字を返します。4文字目が「県」の場合、といった論理式を指定する場合などに利用します。 |
LEFT | =LEFT(文字列,文字数) | 文字列の先頭から指定した数の文字を返します。都道府県を抜き出すのに利用します。 |
都道府県を抜き出す
ここでは、4文字目が"県"の場合は住所の4文字目まで抜き出し、それ以外は3文字目まで抜き出すように、IF関数とLEFT関数を組み合わせて数式を作成します。
- 都道府県を抜き出したいセルを選択し、数式バーの左側の[関数の挿入]をタップします。
- 一覧から[論理]をタップします。
- 一覧から[IF]を選択します。
- [論理式]の引数が選択された状態で、数式バーのfxボタンをタップします。
- [文字列操作]一覧からMIDを選択します。
- 「4文字目が"県"の場合」という数式を作成します。MID関数の[文字列]の引数には住所セルを選択します。
- [開始位置]には4文字目からなので「4」、[文字数]は1文字目なので「1」と入力します。
- MID関数の)の後にカーソルを移動して、「="県"」と入力します。
- IF関数の[値が真の場合]の引数を選択して、数式バーのfxボタンをタップします。
- [真の場合]ボックスには、住所の4文字目まで抜き出すため、
LEFT(C2,4)
と入力します。 - [値が偽の場合]ボックスには、住所の3文字目まで抜き出すので
LEFT(C2,3)
と入力して、を押します。
数式コピーする
- セルをタップしてポップアップメニューから[フィル]を選択します。
- 下方向に範囲を広げると、数式がコピーされます。
※執筆環境:Excel for iPhone バージョン 2.68
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