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Microsoft Office全般(Excel/Word/PowerPoint/Access/Outlook/OneNote)の使用方法を解説。

NPER関数を使用して財務データを計算するには

データ分析を行う
最終更新日時:2023/04/03 16:59:12
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NPER関数は、一定利率の支払いが定期的に行われる場合の、ローンの支払い回数を返します。数式の結果では小数点以下が求められるので、完済するためにROUDUP関数を使って1の位で繰り上げる必要があります。

はじめに

定期的なローンの返済が終わるまでの支払い回数を求めるには、NPER関数を利用します。

=NPER(利率,定期支払額,現在価値,将来価値,支払期日)
利率
ローンの1期間あたりの利率を指定します。たとえば、年率 6% のローンを四半期払いで返済する場合、利率には 6%/4 = 1.5 (%) を指定します。
定期支払額
毎回の支払額を指定します。投資期間内に支払額を変更することはできません。
現在価値
投資の現在価値、つまり、将来行われる一連の支払いを現時点で一括払いした場合の合計金額、または元金を指定します。
将来価値
投資の将来価値、つまり最後の支払いを行った後に残る現金の収支を指定します。将来価値を省略すると、0を指定したとみなされます。
支払期日
返済する期日を指定します。期末の場合は「0」、期首の場合は「1」を指定します。省略すると「0」になります。

なお、数式の結果では小数点以下が求められますが、小数点以下が発生するので、0の位で切り上げするためにROUNDUP関数と組み合わせる必要があります。よって、最終的な数式は以下の通りになります。

=ROUNDUP(NPER(利率,定期支払額,現在価値,将来価値,支払期日),0)

ここでは、サンプルファイルを使用して、一定利率の支払いが定期的に行われる場合の、ローンの支払い回数を求める方法について説明します。

操作方法

  1. 求めたいセルを選択し、[数式]タブの[関数ライブラリ]グループの[財務]をクリックして、一覧から[NPER]を選択します。
    一定利率の支払いが定期的に行われる場合の、ローンの支払い回数を返します。
  2. [利率]には、年利が入ったセルを選択して絶対参照のためにF4キーを1回押し、続けて/12 と入力します。
  3. [定期支払額]には、支払額が入ったセルを選択して、下方向に数式コピーしてもずれないように行固定します。
  4. [現在価値]には、借入金が入ったセルを選択して、右方向に数式コピーしてもずれないように列固定します。
  5. [将来価値]では、完済するため「0」と入力します。
  6. [支払期日]には、支払期日が入ったセルを選択して、F4キーを押します。
  7. [OK]ボタンをクリックします。
  8. 小数点以下が求められたので、数式バーの=の次をクリックします。
  9. 数式をROUNDUP関数で括ります。=の次にROUNDUP( と入力し、末尾にカーソルを移動して、,0) と入力し、Enterキーを押します。
  10. 他のセルに数式コピーします。

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